Blog
グラジガン=Gランドへのサーフトリップはもはやアドベンチャーではない!?
- 20.03.25
グラジガンはサーファーの間でGランドと呼ばれている有名なインドネシアのサーフトリップ先だ。
1972年にボブ・ラバティとマイク・ボイヤムが、ジャカルタからバリに向かう飛行機の中から眼下にこの波の存在を発見し、
後日、大変な思いをして陸路でたどり着いたのが始まりだ。
ジャングルの先で規則正しく割れるこのレフトハンダーは、あまりにも長い壁を伴うため、最初はどこがベストなテイクオフ・ポジションかわからなかったというほど。
試行錯誤した末、ようやく見つけたベストスポットの目の前に、インドネシア・ルピア紙幣と同じ色の葉を携える木が一本生えていたので、そのテイクオフ・ポジションは「マネーツリー」と呼ばれるようになったというのは有名な話だ。
さらに後日、仲間のジェリー・ロペスらと共に再訪し、Gランドが彼らにとって特別な土地となっただけでなく、世界的にも稀有でパーフェクトなサーフトリップ先となった。
とまぁ、出発前にそんなちょっとした歴史的うんちくを頭に詰めて向かったわけだけど、そこから抱いていた僕の想像はものの見事に打ち破られてしまった。3つあるリゾートのうち、最も歴史のある「ボビーズ・サーフキャンプ」に宿泊した僕は、「朝起きたら、スマトラトラの足跡がビーチに残っていた…」なんていう当時の逸話から膨らませたイメージがまったく今は通用しないことに即座に気づいたのだ。
まず、バリから陸路で延々とガタゴト道を進んでたどり着くなんていう行程はもはや皆無で、成田からデンパサール空港に到着したのち、クタのホテルで一泊したら、翌朝にはキャンプの人が迎えに来てくれて、クタリーフの先からスピードボードで2〜3時間もすればGランドに到着という流れになる。いたって簡単だ。
スピードボートというだけあって速い。キレイな船内でうたた寝していいればあっという間に到着する
Gランドへのサーフトリップはギークアウトへお問い合わせください。
歴史あるGランドのボビーズ・サーフキャンプ。立地的に最も利便性が高い場所に建てられている
ホテルのグレードは3種類。スタンダード、デラックス、スーペリオールとあって、スタンダードが一番安価で、スーペリオールは一番高価だ。
僕はちょっと奮発してスーペリオールをチョイスしたのだが、短く刈り込まれた芝生のなかに建てられたウッドの独立した建物は、もちろんエアコンと温水シャワーが完備。Wifiも通っていて、なんの不自由もなく快適極まりない。
でも、冷房の効いた室内から外を見てみると、野生の猿が悠々と木に登っていたり、野生の鹿の親子が水たまりでぬたを打っていたりする光景を目にすることができるし、敷地外に歩いていくと鬱蒼と生い茂る密度の濃いジャングルを感じることができる。このギャップがたまらない。
まるでリゾートのような趣きのスーペリオール。心地のいい空間を提供してくれる。
敷地内に野生動物が普通に侵入してくるので、最初は驚くが、次第に慣れてきて、これが当たり前の光景になってくる。
食事はビュッフェの日を除いて、決まったメニューの中から自分の好きな料理を朝のうちに紙に書いて3食分オーダーしておく。
基本的に数種類の同じメニューが並んでいるが、その日のスペシャルメニューが黒板に書かれていて、そこからもチョイスできるので飽きることはない。
海から上がってきたり、お腹が空いたりしたら、自分のタイミングでレストランのスタッフに名前を告げれば、朝に書いておいたメニューに従って席まで料理を運んできてくれる。
食事の後には伝統的な舞踏が催されることもあり、サーフィン以外の時間でも満足度は非常に高いと感じた。
広いスペースが確保されたレストランは、イベントスペースでもあり、タイミングがよければ伝統の舞踏を見ることができる。
肝心の波はというと、これはもう言わずもがな。パーフェクト。
いくつかのセクションがあって、それぞれ少し厚めのブレイクだったり、ボウル状のホレ上がる波になったりと特徴があるが、それが一本で繋がるととんでもなく長いレフトを堪能できる。
だから、この地に来たらGランドのレフトハンダーがほぼ唯一のサーフスポットなんだけれど、多様かつパーフェクトなので1週間いても退屈することはない。
ケリー・スレーターが「ここはマフィアのような場所だ。一度来たら、その魅力から抜け出すことができないからだ」と言ったのも容易に納得できる。
波は完璧。ビッグドロップあり、チューブあり、マニューバーセクションありと、なんでも揃っている。
Gランドのサーフシーズンは4月から10月いっぱいまで。秋を感じる季節になってきたけれど、まだ間に合う。
もしくは、来年に向けて計画を練るのもいいかもしれない。なにせ僕も「抜け出すことができない」から。
Gランドへのサーフトリップはギークアウトへお問い合わせください。
Related Post
記事カテゴリー
-
-
- SUP
- アフリカ
- ─ ナミビア
- ─ 南アフリカ
- ── ジェフリーズベイ
- アメリカ
- ─ カリフォルニア
- インドネシア
- ─ シメルー島
- ─ スンバワ
- ─ ニアス
- ─ メンタワイ
- オーストラリア
- ─ コーチング
- ─ バイロンベイ・ゴールドコースト
- キャンペーン/スペシャル
- コーチング
- タイ
- ─ プーケット
- パプアニューギニア
- ─ カビエン
- ─ チュピラ
- ─ バニモ
- フィジー
- フィリピン
- ─ コブラリーフ/セメント
- ポンペイ
- モルディブ Maldives
- ─ Nth&Sthマーレ
- ─ アウターアトール
- ─ セントラルアトール
- 中南米
- ─ エルサルバドル
- ── ラスフローレス
- ── ラリベルタ
- ─ カリブ海
- ─ コスタリカ
- ── サウスパシフィック
- ── セントラルパシフィック
- ── ノースパシフィック
- ─ ニカラグア
- ─ ペルー
- ── チカマ
- ─ メキシコ
- ── サリナクルス
- ── バハカリフォルニア
- 体験サーフィン/初めてのサーフィン
- 台湾
- ─ 南台湾
- ─ 台北
- ─ 東台湾
- 波予報/Wave Forecast
-
-
- アメリカ
- ─ カリフォルニア
- インドネシア
- オーストラリア
- ─ コーチング
- ─ バイロンベイ・ゴールドコースト
- タイ
- ─ プーケット
- パプアニューギニア
- ─ カビエン
- ─ チュピラ
- ─ バニモ
- フィジー
- ポンペイ
- モルディブ
- ─ Nth&Sthマーレ
- ─ アウターアトール
- ─ セントラルアトール
- 中南米
- ─ エルサルバドル
- ── ラスフローレス
- ── ラリベルタ
- ─ カリブ海
- ─ コスタリカ
- ── サウスパシフィック
- ── セントラルパシフィック
- ── ノースパシフィック
- ─ ニカラグア
- ─ ペルー
- ── チカマ
- ─ メキシコ
- ── サリナクルス
- ── バハカリフォルニア
- 南アフリカ
- ─ ジェフリーズベイ
- 台湾
- ─ 南台湾
- ─ 台北
- ─ 東台湾
アーカイブ
- 2022年12月
- 2021年12月
- 2021年7月
- 2020年12月
- 2020年11月
- 2020年7月
- 2020年5月
- 2020年4月
- 2020年3月
- 2020年2月
- 2020年1月
- 2019年12月
- 2019年7月
- 2019年6月
- 2019年5月
- 2019年2月
- 2018年12月
- 2018年8月
- 2018年7月
- 2018年6月
- 2018年4月
- 2018年3月
- 2018年2月
- 2018年1月
- 2017年12月
- 2017年11月
- 2017年9月
- 2017年8月
- 2017年6月
- 2017年5月
- 2017年4月
- 2017年3月
- 2017年2月
- 2017年1月
- 2016年12月
- 2016年11月
- 2016年10月
- 2016年9月
- 2016年8月
- 2016年7月
- 2016年6月
- 2016年5月
- 2016年4月
- 2016年3月
- 2016年2月
- 2016年1月
- 2015年12月
- 2015年11月
- 2015年10月
- 2015年9月
- 2015年8月
- 2015年7月
- 2015年6月